ご依頼をいただいたお客様のために制作した作品です。ポートレートであればモデルの方と同じ時間を旅する感覚で、家族写真であれば寄り添う添乗員になってその日のエピソードを描きとめていきます。データのみの制作もお引き受けしていますが、お客様のお手元で記録が記憶に熟成していくBOOKの制作をおすすめしています。
たくさんの色のキャッチボールをして、たくさんの色で満たされた純白の衣装。
とびちったり混ざりあったりする色に染まるほど元の白が輝きます。二人色に染まったphoto anthologyです。
迷っているときにみせる少女っぽい顔決意したときの大人びた顔。ときどき見せるいつもの顔。
20代の3年間を追いました。
この地で学び、この地で人との縁を結び、この地から旅立つ。
十勝から飛び立った彼女への卒業証書です。
自分でいちばんわからないのが自分の顔。
ennuiだったりmerannkorikkだったり、でも振り向けばいつものKAJICOスマイル。時々で変わるどの表情もぜんぶあなたらしい。
はじめてのお誕生日は特別な一日。お母さんにとっても、お父さんにとっても、お兄ちゃんにとっても。でも主役のあなたがそう思うのは大人になりかかってこの写真を見たときかもしれないね。
同じ園舎で遊んだ二人は20年の時を経て再会し、結婚しました。90年間園児たちを見守ってみた園舎も今日は緊張気味に見つめているかもしれません。
着物は着たくない・・という彼女でしたが、じゃあどんな服なら撮ってみたい?と聞いてもらったら一言「コスプレ!」美容師さんも小物を作って盛り上げてくれたり、参加した全員が撮影を楽しみましたが、いちばん楽しんだのは私です・・
結婚して夫婦で農家になるお二人のウエディングロケは新婦の地元で撮影しました。農家仲間にも協力してもらい、お天気の神様の後押しもあってドラマチックな中にも笑いの絶えないロケーションとなりました。
結婚式を筆頭に、およそ「式」と名の付くことでは表舞台よりも舞台裏の出来事が記憶に強く残ります。七五三の一日、本人もご両親も忘れられない思い出がたくさんできました。開くたびに笑ってしまう、そんなBOOKを作りたと思います。
季節が変わるように印象が変わる、気温が変わるように表情が変わる。でも真っ直ぐな眼差しはいつでも変わらずに未来を見据えています。
お世辞にも若いとは言えないけど、ピュアさはそこらの若者には負けていない、そんな二人のウエディングロケーション。恥ずかしがりながらも無茶な注文に応えてくれました。いい大人の大人げないお茶目さがたまらなく魅力的なお二人に、撮影しているこちらもしあわせな気持ちになった一日でした。(2023)
雑誌の取材を通じて知り合った彫刻家の藤原さん。氷点下20℃にもなる大きなアトリエで製作中の様子を撮らせてもらいました。完全武装でゴーグルにヘッドランプを装着したいでたちで、チェンソーや斧を繰り出す豪快な作業姿と一転した穏やかな笑顔との対比にやられました。巨大な作品は存在感に圧倒されますが、細部を見ると緻密で繊細な意識が積み重ねられていることに気付かされます。(2023)
出会いは全くの偶然でした。6年ぶりに訪れた長崎ではゲストハウス「かがみや」をホームとして歩いたのですが、そこの女将さんが経営する着物のレンタル店のスタッフ「葵」さんの誕生日の記念に急遽撮影をすることになりました。 以前から長崎でモデル撮影をしてみたかったので即決でお引き受け。当日お会いした彼女はエキセントリックな雰囲気の女性でした。ロケ場所はお店にほど近い崇福寺で大陸の空気を感じる寺院がモデルのイメージにピッタリでした。
十勝で知り合った友人の東京のご実家です。以前から共通の友人を通して魅力を聞いていたのですが、今年(2023年)思い立って撮影のチャンスをいただきました。築90年を数える家には現在お母様がお一人で住まわれていて、日々丹精された現役の家です。そこかしこに戦前の「粋」が生きていて撮影していても「一本筋の通った軽やかさ」とでも言うべき心地よさを感じます。ご当主のお母様にも通じる和やかな空気に満ちたお住まいでした。
いとこの娘さんが結婚することになり、以前からプライベートで遊びに来ていた十勝をウエディングフォトのロケ先に選んでくれました。予備日を含めた3日間の前半は雨模様だったためスタジオでの撮影にして、満を持した最終日は「これぞ十勝晴れ!」という絶好のロケ日和となりました。どこまでも見通せる澄んだ景色のように二人の未来も視界良好でありますように。
人物以外のあんな物やこんな事、日々のお仕事図鑑です。